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誰も作らない映画のDVDラベル

オッサンたちの為に作ってます!!

ぐれん隊純情派 (1963)

ぐれん隊純情派

本郷功次郎が主演の大映映画で監督は増村保造
少し前に日本映画専門チャンネルでやってました。

親分が捕まってしまい組がなくなった本郷功次郎、藤巻潤、千波丈太郎
3人のチンピラが、旅芝居の座長の息子の本郷功次郎の所に父が亡くなった
と知らせに中村是好がやって来たのをキッカケに一座に戻り芝居を初めて
いくことに・・・・。

3人が二代目中村鴈治郎の指導のもとに段々と芝居にのめり込んでいく姿
、芝居の興行を妨害しようとする興業師である高村栄一との対決に、
病院長の星ひかるを父に持つ三条魔子と本郷との恋を絡めています。

共演はミヤコ蝶々、伊東光一、弓恵子、浜田ゆう子、宮川和子、
大辻伺郎
など。
あまり期待してなかったんですが、さすが増村監督、面白い映画でした。

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狸になった和尚さん (1946)

狸になった和尚さん

ワールドカップ
の間はお休みをさせていただきましたが、残りが
3位決定戦(どうでもいい試合)と決勝戦だけとなりましたので
ボチボチ再開させて頂きます。

昔はワールドカップの中継はなく録画でしたが、あのペレや
イングランドのボビー・チャールトン、西ドイツのウーヴェ・ゼーラー

まだ現役の代表チームの選手だった1970年のメキシコ大会
(当時は16カ国しか出られなかったんですよ)から観ている
老いぼれで、日本は野球の国でワールドカップなんて夢の夢の時代
だったので、日本が毎回当然のように出場している時代に生きる
若い人たちが羨ましい限りです。

で今回は戦後すぐに作られた羅門光三郎が主演の大映映画で
監督が私の好きな春原政久。今月、衛星劇場でやっています。

ある村の旧家の当主の見明凡太朗が亡くなり、その莫大な遺産を
故人の遺志を尊重して、東京から来た次男の未亡人の相馬千恵子
その息子に相続させようと、故人の幼な馴染みの羅門光三郎演ずる
和尚の奮闘を描いているのが大筋です

共演は吉川英蘭、須藤恆子、平井岐代子、潮万太郎、小林桂樹
などですが、小林桂樹は私が観た中で一番古い作品かも知れません。

この後に作られる「青い山脈」と同様、当時の日本人に民主主義を教え
こもうとする一種の国策映画と言えるでしょう。

踊り子行状記 (1955)

踊り子行状記

市川雷蔵、勝新太郎、山本富士子が共演の大映の時代劇で
監督は安田公義。今月、衛星劇場でやっています。

市川雷蔵、勝新太郎の二人は上司の黒川弥太郎より抜擢登用され
そのお祝いの宴会の席で、登用の選にもれた酒癖の悪い河野秋武
暴れだし、翌日も勝新太郎にからんだ事から斬り合いになり、勝が河野を
斬ってしまう。

勝新太郎の親友の 市川雷蔵が身代わりとなるも河野の兄の富田仲次郎
一派に追われることに・・・・

最終的に市川雷蔵、勝新太郎の二人が 富田仲次郎一派と対決する
ことになります。

山本富士子と 長谷川裕見子は映画の最初の宴会で踊る踊り子で
二人とも雷蔵を好きになる設定、また、江島みどりが雷蔵の妹役
を演じています。

長谷川裕見子さんは船越栄一郎の実母で大スター長谷川一夫の姪ですが
本当に綺麗な人ですね。

尚、市川雷蔵、勝新太郎、山本富士子の三人は同い年だそうな・・。

嫁とよばれてまだ三月 (1954)

嫁とよばれてまだ三月10

関西を舞台に名優の渡辺篤が主演の大映の喜劇映画で監督は
天野信。1時間位のシスターピクチャーで今月、衛星劇場で
やっています。

娘の峰幸子と二人暮らしの渡辺篤は、立ち退きになった飲食店街
の仲間と新たに店をはじめ、彼はその中の一人の浪花千栄子
峰幸子も会社員?の上久保武夫と結婚する。

で映画はタイトルどうり結婚3か月たった二組の家庭に起こる
浮気騒動を描いています。
他愛もないはなしですが、結構面白いです。

尚、主題歌は当時の人気歌手の小笠原美都子が歌っています。

で少しキャプチャーしてみました。

タイトル
映画のタイトル

すまんだ飲食街
立ち退きになった飲食街
「すまんだ」って何?
関西の方言ですかね

渡辺篤
渡辺篤
私たちの世代には[お笑い三人組]のクリーニング屋の
江戸家猫八のお父さん役

浪花千栄子
浪花千栄子
関西の勝気なおばちゃん役にピッタリ

峰幸子
峰幸子
あの[舞妓三銃士]の人
今回は大きな役です
のちに丘久美子と改名してテレビで活躍

初音礼子
初音礼子
喜劇女優として有名でした
宝塚新芸座の座長を努めてますが宝塚歌劇団のご出身

種井信子
種井信子
渡辺篤の浮気相手と間違われるが、実は別れた妻の
再婚相手との間にできた娘で峰幸子の異父姉妹
当時の大映作品に結構出てます

悪魔の乾杯 (1947)

悪魔の乾杯

戦後すぐに作られた大映のサスペンス映画で主演が斎藤達雄
監督は丸根賛太郎。今月、衛星劇場でやっています。

映画は最近警察を辞めた来栖啓吉(斎藤達雄)が私立探偵を始める
までの静養に来ていた友人の井川伊作(南部章三)の経営する神戸の
ホテルで夜中に泣き叫ぶ少年の声を耳にする。
翌日、このホテルに1年以上滞在している車いすの婦人の法村あき子
(英百合子)
から、「今は子供は泊まってないが、1年前に斎藤達雄が
泊まっている部屋で国枝良一なる少年が心臓麻痺で亡くなり、その
父親の大学教授の国枝元信もそれより少し前に車で崖から落ちる
交通事故で亡くなっている」、と言う。

でこの事を疑問を感じた斎藤達雄が、この謎を解明して行くのが大筋に
なっています。

勿論、二人とも殺されているのですが、今のサスペンスドラマと比べて
単純な出来ですし、今の感覚では理解しにくい筋立てになっています。

映画は半分も行かないうちに犯人たちが解ってしまうんで、ここでは
犯人たちを演じた俳優だけは書いておきますと、
林寛、見明凡太朗、水原浩一の3人です。

原作者は書いてないのですが
イーデン・フィルポッツの推理小説「闇からの声」の翻案?
悪く言えばパクリ?

テレビ初放送だそうで、少しキャプチャーしてみました。

悪魔の乾杯
映画のタイトル

斎藤達雄
斎藤達雄
この映画の探偵役の来栖啓吉

南部章三
南部章三(左) 右は斎藤達雄
斎藤達雄の友人でホテルのオーナーの井川伊作

英百合子
英百合子
ホテルに長期滞在している車椅子の婦人の法村あき子
その職業が少年の声を得意にしていた女優だと最後に
解る

北條みゆき
北條みゆき
英百合子の付き人の伸子
英百合子はのぶちゃんと呼んでいる
調べるとプロマイド写真があるくらいの女優なので
少しは有名だったようです

林寛
林寛
亡くなった国枝元信の義理の弟の国枝安彦
2人が亡くなった為に手に入れた遺産は当時で約1000万円
貨幣価値が違う現在だと数十億円と思われる
新東宝のイメージが強い俳優

早見榮子
早見榮子
林寛の家の2人いる女中の一人の民子

日高澄子
日高澄子
国枝元信の娘の国枝裕子 若い頃はメチャ美人
この映画のヒロインで林寛と同居している
宝塚出身でこの年に映画デビューで大映から東映と
長きに渡り活躍し、お婆ちゃんになっても活躍した大女優

丸山英子
丸山英子(真ん中)
林寛の家のもう1人の女中ユキ
日高澄子に付いている

小柴幹治
小柴幹治
日高澄子と相思相愛の医師の河野三次郎
東映大映と長きに活躍した二枚目スター
前にも書きましたが後年、ブラジルに渡ったと言われる

見明凡太郎
見明凡太朗
国枝家の家令(執事)をしていた林寺造
少年・国枝良一と一緒にホテルにいたのはこの男
大映の御大と言っていい名優

水原洋一
水原浩一(当時) 隣は日高澄子
林寛の仲間で日高澄子をものにしようとする小牧直紀
やたらに芸名を変えた人

小柴幹治日高澄子
小柴幹治日高澄子
事件の解決で晴れて一緒になる2人

鯨神 (1962)

鯨神

後年はポルノ作家として有名な宇能鴻一郎の同名の芥川賞受賞作を
大映が映画化したもので、本郷功次郎、勝新太郎が主演で監督は
田中徳三。今月、衛星劇場でやっています。

明治時代の九州を舞台に巨大な鯨を倒そうとする地元生まれの
本郷功次郎と風来坊の勝新太郎の二人の若者の対決を描き、
それに藤村志保、江波杏子の美人女優が花を添えています。

共演は志村喬、高野通子、藤原礼子、竹村洋介、見明凡太郎、村田知栄子
などが共演しています。


今宵妻となりぬ (1947)

今宵妻となりぬ

高峰三枝子、宇佐美淳也、入江たか子が主演の大映のメロドラマで
監督は田中重雄。今月、衛星劇場でやってます。

高峰三枝子は両親は既に他界しているが、病院の御令嬢で病院の院長を
している叔父夫婦(吉井莞象、岡村文子)とその娘の葉山千惠子と同居
していて、亡くなった兄の未亡人の入江たか子が病の療養で熱海に
婆やの浦辺粂子と暮らしている。

でその病院の内科医として兄の親友でもある宇佐美淳也が赴任する。
映画はその3人を中心にメロドラマが展開されて行きます。

戦後すぐだというのに、まわりを含めて裕福な人たちが出て来ます。
高峰さんは如何にも、お嬢さんと言う感じて、明るく少しわがままな設定
になっています。全体的にそんなに暗い作品ではありません。

この作品はテレビ初放送のようなので、少しキャプチャーしてみました。

今宵妻となりぬ
映画のタイトル

高峰三枝子
高峰三枝子
この映画のヒロイン 説明不要の大女優
さすがに超美人です

入江たか子
入江たか子
高峰さんの義理の姉
華族のご出身の大女優

宇佐美淳也
宇佐美淳也
若い頃は2枚目スターでした

吉井 莞象
吉井 莞象(よしいかんしょう)
高峰さんの叔父の役

葉山千恵子
葉山千恵子
叔父夫婦の娘つまり高峰さんの従妹
同じ年の「蝶々失踪事件」にも出ています

千明明子
千明明子(ちぎらあきこ)
高峰さんのお友だち
千明みゆき名義でも活躍

美奈川麗子
皆川麗子名義の美奈川麗子
この時代の大映映画にはよく出ています
堀雄二夫人
高峰さんのお友だち

高田宗彦
高田宗彦
高峰さんのお友だち
少年ジェットブラックデビルで有名です
女優の松本留美さんのお父さん

潮万太郎
潮万太郎
高峰さんの見合い相手

浦辺粂子
浦辺粂子
ここでも婆やさん役

と言ったところ

花のいのちを (1954)

花のいのちを

「君の名は」で有名な菊田一夫のラジオドラマの映画化で主演は
沢村美智子と菅原謙二で監督は田中重雄
今月、衛星劇場でやっています。

戦時中から戦後にかけての話で、戦時中に母を亡くした沢村美智子
彼女の女学校時代の友人の山本富士子の従兄の菅原謙二のメロドラマで
二人が結ばれるまでを描いています。

山本富士子が珍しい汚れ役を演じ、高松英郎がヒール役を演じて
います。共演は坂口芙沙子、伏見和子、楠よし子が主人公の女学校時代の
友人役、他に松島トモ子、平井岐代子、三田隆、見明凡太朗、霧立のぼる
などが共演しています。

沢村美智子さんは八代目沢村宗十郎の娘さんで、旧芸名の澤村晶子
時代を含め女優としてのキャリアは数年で、この後結婚の為引退して
しまいますが、本当に品の良い綺麗な女優ですね。

続・高校三年生 (1964)

続高校三年生

舟木一夫の同名の大ヒット曲を元に作った歌謡映画の続編。
主演は姿美千子、倉石功で同じで監督は弓削太郎
先月、チャンネルNECOでやっていました。

続編ですが内容は前回とは関係ありません。
舞台は田舎から東京に移り、姿美千子の両親は松村達雄、
村田知栄子
で父親は銀行員、倉石功の父親は内田朝雄
弟がいる。
映画はそんな二人の交際とそれぞれの家庭門題を物語の柱に
しています。
共演は東京子、根岸明美、渚まゆみ、成田三樹夫、滝田裕介、
などで、舟木一夫は倉石の友人役で出ているが高校生では
なくゲスト出演と言ったところです。

見合い旅行 (1955)

見合い旅行

山本富士子と先日亡くなった北原義郎が主演の大映映画で監督は枝川弘
今月、衛星劇場でやっています。

山本富士子、北原義郎の二人は偶然タクシーに同乗すること
になり、お互いに行為を持つ。
そんな二人が今度は正式に見合いをする事になるのだが、
まわりのチョットした悪意からすれ違いドラマになっていきます。
映画はそんな二人が結ばれるまでを描いています。

人間関係は山本富士子の父に高堂国典、北原義郎の母に
英百合子、北原が勤める会社の社長に見明凡太朗、妻に平井
岐代子
、娘に川上康子、また山本の友人をあの矢島ひろ子
演じています。

枝川監督なんで観る前はラブコメディーかと思いましたが、
結構シリアスな作品でした。

高校三年生 (1963)

高校三年生

舟木一夫の同名の大ヒット曲を元に作った歌謡映画で監督は井上芳夫
舟木一夫も高校生役で出演。今月、チャンネルNECOでやっています。

映画の最初に高校生たちが自転車で帰宅するシーンがあって、その
最後まで残るのが姿美千子で彼女がこの映画の主人公だと解る。

映画は高校三年生の彼女と友人たちを取り巻く進学か?就職か?の
問題や、その家族たちに起きている問題を中心に描いた青春映画に
なっています。

姿美千子の家族は見明凡太朗、村田知栄子が父母、細川ちか子が祖母、
浜田ゆう子が姉で結婚を反対され恋人の仲村隆と家出をして同棲中、
その同棲先が同じ高校三年生の倉石功の家でその母が坪内美詠子

高校生役は高田美和、渚まゆみ、高野通子(黒縁のメガネをかけている)、
堺正章は牛乳瓶の底のような度の強いメガネのガリ勉高校生役で、
先に書いた舟木一夫は高田美和が好きなのだが、彼女は教師の
高橋昌也が好きでふられる役どころです。

あと舟木一夫が劇中歌う「只今授業中」はB面なのに、やけに懐かしかった
のは昔家にレコードがあったからだと思う。

曲はここで聴けます。

新しき天 (1954)

新しき天

山本富士子が主演の大映のメロドラマで監督は鈴木重吉
今月、衛星劇場でやっています。

父に小沢栄太郎、弟に林成年がいる山本富士子はお金持ちの
青山敬治との結婚が決まり昔、家を出て見明凡太朗もとへ
走った産みの母の村田知栄子に会いに行き、そこで前妻の子の
北原義郎と出会う。

ここから映画はこの二人が結ばれるまでの、すれ違いドラマが
展開されて行きます。

共演は滝花久子、南田洋子、岡村文子、藤田佳子などです。

人肌孔雀 The Swishing Sword (1958)

人肌孔雀

山本富士子の主演の大映の時代劇で共演が市川雷蔵で監督は
森一生。これも今月、時代劇専門チャンネルでやっています。
私もラベルは沢山作りましたが山本富士子の主演のラベルは
初めて作った気がします。

映画は山本富士子が無実の罪で取り潰された大店の娘に扮し
その仇打ちを成し遂げるまでを描いています。(劇中、彼女は
芸者・薬売り・若侍と変装します)

市川雷蔵は彼女に味方する旗本の次男坊、梅若正二は盗賊
ですがその正体は・・・。
他に近藤美恵子、三田登喜子、島田竜三、堺駿二、伊沢一郎、
小川虎之助、2代目澤村宗之助、河津清三郎
等が共演。

浮かれ三度笠 The Princess Says No (1959)

浮かれ三度笠

市川雷蔵、中村玉緒が主演の大映の時代劇で監督は田中徳三
これも今月、時代劇専門チャンネルでやっています。

8代将軍吉宗の時代、吉宗(伊沢一郎)に対抗する尾張宗春(
小堀阿吉雄となってるが小堀 明男の方が解りやすい)に対し
吉宗は宗春の娘の姫の中村玉緒の婿に甥?の市川雷蔵との
見合いを画策するが、それを嫌がった市川雷蔵、中村玉緒は
旅に出てしまう。

腰元の宇治みさ子を伴った中村玉緒は追手に追われるなか、
旅がらすに身を変えた市川雷蔵と知り合う。
そして、中村玉緒がもっている宗春とそれに組する大名
たちの名を記した連判状をめぐる争いに巻き込まれて行く。

本郷功次郎は中村玉緒を無事連れ戻すよう命を受けた
若侍役、その他に左幸子、かしまし娘、島田竜三、清水元、
本郷秀雄、富田仲次郎、香川良介
などが共演。

猿飛佐助 千丈ヶ嶽の火祭 (1950)

猿飛佐助 千丈ヶ嶽の火祭

藤田進真田幸村(香川良介)に仕える猿飛佐助を演じる大映の
忍術映画で監督は安達伸生
タイトルは「さるとびさすけ せんじょうがたけのひまつり」と読むらしい。
忍術映画なんで消えたり・現れたりができちゃうんで。全体が
奇想天外な作品です。今月、衛星劇場でやっています。

猿飛佐助(藤田進)が敵側の忍者の東良之助との勝負に勝つ所から
始まり、相手が自決し、その娘の美奈川麗子と弟子の月形龍之介
仇として命を狙われていくのが大筋ですが、最後が意外な結末に
なっています。
相手役の相馬千恵子は猿飛佐助の許婚、また沢村貞子が淀君で
実弟の加東大介も出演しています。

尚、原作が 富田常雄で、藤田進と月形龍之介が以前演じた
姿三四郎」と同じ組み合わせですが、これって偶然?
あと、美奈川麗子と相馬千恵子は以前このブログでやった江戸川乱歩の
氷柱の美女」に一緒に出てましたね。

てんやわんや次郎長道中 (1963)

てんやわんや次郎長道中

市川雷蔵が主演の大映のコメディー調の時代劇で監督は森一生
今月、衛星劇場でやっています。

近くの山で金が出ると言う事で賑わっている宿場にやって来た
旅鴉(実は次郎長)の市川雷蔵が娘たちを売り飛ばそうとしたり、
金を買い占めようする悪人たち(名和宏、夢路いとし、喜味こいし)を
やっつけるのが大筋です。

芦屋雁之助、芦屋小雁、藤田まこと、南都雄二などの子分が親分を
守るため身分を偽って登場します。
女優陣は坪内ミキ子、姿美千子(つい先日、ご主人の元巨人の倉田投手
亡くなりました)、藤原礼子(若山富三郎の奥さんだった人)が色を添え、
その他、ミヤコ蝶々、茶川一郎、平参平、白木みのる等の関西の
喜劇人が大勢出演しています。

女中さん日記 (1956)

女中さん日記

女中さん日記

南左斗子が主演の大映の45分くらいしかないシスター
ピクチャーで監督は村山三男。今月、衛星劇場でやっています。

彼女が谷崎碧の名義で出演した東宝映画の「愛の歴史」の彼女の
演技が名画座ファンの間で話題ですよね。

さて、この映画は田舎から出て来たばかりの女中の南左斗子が、
初めての公休日で出かけた銀座での出来事を中心に、正に日記と
言っていい内容の映画です。

彼女が住み込んでいる家の家族は父母(花布辰男、平井岐代子)、長女
(清水谷薫・映画監督の須川栄三の最初の奥さん)、長男(入江洋佑)、
次女(村田定枝)の5人家族。

で銀座で出会うのが同郷の先輩の矢島ひろ子(相変わらず美人)と
彼氏の中條静夫(清水谷薫と二股している)。
相手役の品川隆二と出会う楽器店はヤマハ楽器なのか?
山野楽器なのか?十字屋楽器なのか?

あと近所の女中たちが集まる親睦会があったりで、まだ一般家庭にも
女中さんが普通にいた時代だったのが解ります。

追記
・もう一度見たら楽器店は十字屋楽器ですね。名前がありました。
・子役時代の松岡きっこは田舎に残した妹役ですね。
 回想シーンの1シーンの出演です。確認して下さい。

出演者を何人か紹介

清水谷薫
南左斗子の奉公先の長女の
清水谷薫

北林早苗
南左斗子の奉公先の次女の
本名の村田貞枝名義の北林早苗
美人は子供の頃も美少女です

松岡きっこ
田舎の妹の松岡きっこ

矢島ひろ子
同郷の先輩の矢島ひろ子
いつも美人

中條静夫
中條静夫
清水谷薫と矢島ひろ子に二股している
画家の役

桃太郎侍 The Demon Crusader (1957)

桃太郎侍

先日の「弁天夜叉」の原作者の山手樹一郎で一番有名なのが
桃太郎侍」で、高橋英樹のテレビ版は長い間放送され、彼の
代表作になっています。
で当然、それ以前に映画化されている訳で、今回は1957年制作の
市川雷蔵が主演の「桃太郎侍」のラベルを作ってみました。
監督は三隅研次

大名の若木家の双子の片割れの通称・桃太郎(市川雷蔵)が兄の
若君(市川雷蔵の二役)を毒殺しお家の乗っ取りを図る国家老(杉山
昌三九
)一派の野望を粉砕する為に活躍するのが大筋です。

人間関係は桃太郎の味方が江戸家老(清水元)とその娘の百合役の
浦路洋子(雷蔵との共演が多い)、泥棒の堺俊二
で敵側が家老・杉山昌三九配下の河津清三郎をリーダーとする細川俊夫、
植村謙二郎
の浪人たちと女すりの木暮実千代、それに家老との不義の子
を生んだお梅の方の若杉曜子、と言ったところで、他に香川良介、荒木忍
等が共演しています。

馬賊芸者 (1954)

馬賊芸者

芥川賞作家の火野葦平の原作を映画化した大映映画で
京マチ子が主演で監督は島耕二
今月、日本映画専門チャンネルでやっています。

私は知らなかったのですが博多の男気ある芸者を昔から
馬賊芸者と言っていたそうです。

映画は京マチ子が二人の男、高松英郎が二役を演じて
いて1人は役者でもう1人は人形師、を愛する芸者を
演じています。

博多を大規模なロケーションをしているそうで、昔の博多が
記録されていて貴重です。

白井玲子、清川虹子、平井岐代子、目黒幸子、志村喬、
村田知栄子、青山杉作
などが共演しています。

ねんねこ社員 (1956)

ねんねこ社員

北原義郎が主演の大映のコメディー映画で45分もない
シスターピクチャーで監督は斎村和彦
今月、衛星劇場でやっています。

化粧品会社の独身社員の北原義郎が偶然拾った赤ん坊を
押し付けられたことから起きる騒動を描いた軽い映画です。

相手役は専務(ジョー・オハラ)の秘書の八潮悠子(大映の
ターザン映画の「ブルーバ」に出ていた女優)、専務の姪で
北原の上司が倉田マユミ、他に岡村文子、中条静夫、潮万太郎、
二木てるみ
などが共演しています。

倉田マユミさんは「ノンちゃん雲に乗る」を監督した倉田文人
娘さんだそうで、それであの映画に出てたんですね。

私が子供の頃は赤ん坊を背中におんぶするねんねこスタイルは
当たり前だったんですが、今は本当に見かけなくなりましたね。

山男の歌 (1962)

山男の歌

ダークダックスの同名の大ヒット曲を元に作った大映の歌謡映画で
主演を藤巻潤と三条江梨子(三条魔子)が努め監督は村山三男
今月、衛星劇場で放送しています。

大学の山岳部の親友同士の藤巻潤と小林勝彦の二人は歌声喫茶で
アルバイトでピアノを弾いている女学生の三条江梨子が好きだったが
彼女が藤巻が好きと言うことで、二人の間ではわだかまりはなかった。

ある時、藤巻潤と小林勝彦は立山連峰の剣岳に上るのだが
事故で小林勝彦が墜落し亡くなってしまう。

で、映画は小林勝彦の姉の近藤美恵子が弟の死が三条江梨子をめぐる
藤巻と小林の間の確執のせいではないか、と疑いを持ち藤巻潤を
非難するのだが・・・・。

ココから先は本編で確認して下さい。

丹羽又三郎、三田村元の他、ダークダックス本人たちも出演して
歌声喫茶のシーンで主題歌を歌っています。本当に彼らの全盛時代
ですね。

三条江梨子ですが新東宝の時代は三条魔子で大映に移籍して
橋幸夫の主演の映画「江梨子」に江梨子役を三条魔子名義で出演、
映画がヒットしたため、芸名を三条江梨子に改名していた時期です。

偽れる盛装 (1951)

偽れる盛装

先日の「安城家の舞踏會」と同様に脚本が新藤兼人で監督が
吉村公三郎と同じですが、いろいろ事情があったようで、松竹
ではなく、大映で制作され主演の姉妹を京マチ子藤田泰子
(彼女だけ松竹が貸し出してくれたようだ)が努めている。
この作品も今月、衛星劇場で放送予定です。

映画は祇園の花街に育った二人の性格が正反対の姉妹
(京マチ子、藤田泰子)の人生と周りの人たちの人間模様を
描いているようです。河津清三郎、小林桂樹、菅井一郎、進藤英太郎、
村田知英子、滝花久子
などが共演。

藤田泰子さんは、だいぶ前にやった新東宝の「暁の急襲」に
でていた美人女優ですね。
未見なので楽しみです。

東海道は兇状旅 (1950)

東海道は兇状旅23

藤田進が主演のヤクザ映画。「兇状旅」を「いそぎたび」と読ませる。
時代劇のようなタイトルですが現代劇で監督は久松静児
今月、衛星劇場でやっています。

藤田進は飲み屋の女の岸旗江と一緒に暮らしているが、彼の親分の
斎藤柴香が横恋慕して藤田を殺そうとして、逆に藤田が斉藤を殺して
しまう。

で警察(見明凡太朗)や斎藤柴香の手下の植村謙二郎らの両方に追われ
彼の故郷に安城に逃げることになる。そこには戦争の為に結ばれることの
なかった昔の恋人の相馬千惠子が暮らしているのだが・・・。

こっから先は本編で確認して下さい。
まあ、幸せになれる人が誰も居ないと言う作品です。

娘の修学旅行 (1956)

娘の修学旅行

来月、衛星劇場でテレビ初放送の大映映画で主演は潮万太郎と
市川和子
で監督は水野洽。資料によると上映時間43分で1時間の
テレビドラマ並みの作品。

巨匠フランク・キャプラが2 度も映画化した「一日だけの淑女」
「ポケット一杯の幸福」と同じような内容で、一人娘の市川和子
九州の弟夫婦に預け東京でサンドイッチマンしている潮万太郎
娘には東京で会社の社長をしている、と偽っていた。
そこへ娘から、今度、修学旅行で東京に来る、と連絡があった。
で、嘘がばれると困っている潮万太郎を見かねた
サンドイッチマン仲間が協力して、市川和子が東京にいる間、
彼を社長に仕立て上げようと奮闘する人情喜劇です。

小原利之、加治夏子、穂高のり子、鶴見丈二、浜口喜博
などが共演しています。

未見なので楽しみです。

刑事部屋 (1956)

刑事部屋

北原義郎が主演で大阪が舞台になっている刑事ドラマで監督は
森一生。今月、衛星劇場でやっています。

ある男が殺される事件が発生、その事件を捜査していく内に
それが暴力団同士の抗争に発展しそうになるのを未然に防ごうとする
刑事たちの活躍を描いています。

山形勲を班長に北原義郎、林成年、夏目俊二、浜口喜博たちが
刑事で、この手の映画では珍しく彼らの家庭の一端も描いていて
山形勲の家で一時期に女中をしていた瑳峨三智子が行方不明
だったり、若い刑事の林成年が家に入った強盗を逃がしてしまい
謹慎中だったりすることがエピソードとして描かれますが、その事が
最後につながって来る筋立てになっています。

共演は山形勲の娘に市川和子、息子が子役時代の清水紘治
少学生くらいで、正直ハッキリ確認できませんでした)、伊沢一郎
刑事たちに協力する記者、林成年を助けるルンペンに三井弘次
(本当は潜入している刑事)などで、細川俊夫と大泉滉が犯人と
言う重要な役を演じています。

また「舞妓三銃士」小町瑠美子が夏目俊二の妻役、江島みどり
映画の最初の留置場でシューベルトの「セレナーデ」を歌う麻薬
中毒の女の役で出ているので確認して下さい。

消された刑事 (1958)

消された刑事

消された刑事

北原義郎が主演の大映の犯罪捜査映画で60分くらいしかない
シスターピクチャーで監督は村山三男
今月、衛星劇場でやっています。

捜査1課の刑事の北原義郎が麻薬取締まりの部署に貸し出され
現金120万円を持って麻薬ブローカーに化けておとり捜査を
行うサスペンス映画です。

ストーリーは書かない方がいいと思いますので主な出演者を
伊沢一郎(課長)、見明凡太朗、月田昌也、夏木章、藤田佳子
麻薬捜査には、この時代に女性がいたのか?)が刑事たち、
藤山浩一、中条静夫、小原利之(ボス)、市田ひろみ(ボスの
情婦)、藤巻潤(殺し屋)
などが麻薬組織の関係者、またテレビ
ドラマ「少年ジェット」荒川警部役の原田詃が刑事たちに
ヘロインについて解説する役で、頓田 紋太(とんだ もんた)
役の中田勉が水飲み場にいるヘロイン中毒と思われる女の
亭主役で出ているので確認して下さい。

尚、大毎対南海の試合が後楽園球場で行われているシーンや
テレビ中継されているんですが、そこに当時の選手たちの
名前が出てきます。南海は広瀬、寺田、ピッチャーが杉浦
長嶋さんの立教大学時代の仲間で当時は彼の全盛時代でした)、
大毎はピッチャーが左腕の荒巻、葛城、榎本、山内(うーん
当時の大毎は凄いメンバーだったんだなあ)などですが、
当時の南海の正捕手だった野村の名前は何故か出ません
でした。

無茶な奴 (1964)

無茶な奴

テレビシリーズの「図々しい奴」で有名な丸井太郎が主演の大映映画
で監督は島耕二。テレビ初放送と言うことで今月、衛星劇場で
やっています。

競馬の予想屋なんかをやっている丸井太郎がダービー馬を手に入れる
為に奮闘する話なんですが、それを達成する為にヤクザの世界に
飛び込んで行く設定が理解しずらく、最後も意外な結末が待ってます。

藤巻潤、姿美千子、藤村志保、菅井一郎などが共演で
丸井と一緒によく出ていた螢雪太朗螢雪次朗の師匠にあたるらしい)
も共演しています。

停年退職 (1963)

停年退職

源氏鶏太原作の大映映画で本郷功次郎、藤由紀子がトップクレジット
ですが、実質的には船越英二の主演で監督は島耕二
この映画では停年退職になってますが、一般的には定年退職
方が多く使われてる気がしますが、どうでしょう?
今月、日本映画専門チャンネルでやっています。

厚生課長で定年をまじかに控えた船越英二(この頃は、まだ55歳
定年だったはず)が、彼自身や家族、部下たちに起こっている
問題を1つ1つ解決に結び付けていく話です。

家族は藤由紀子・倉石功が娘と息子、浦辺粂子が婆や、本郷功次郎
江波杏子が部下で、中田康子が行きつけのバーのマダムと言った
ところ。
藤由紀子さんと言えば「黒シリーズ」が有名でこれで多くの
共演をした田宮二郎と結婚することになります。

温泉巡査 (1963)

温泉巡査

伊藤雄之助が主演の大映のコメディー映画で監督は原田治夫
確か先月、衛星劇場でやってました。

大映が1960年代に作っていた「温泉芸者」「温泉女医」
「温泉女中」
「温泉あんま」と言った温泉シリーズ?
1本ですが、本作を除くと他は全部女優が主役です。

とある温泉場(いろいろ差障りがあるのか場所は特定されていない)
には堅物の巡査の伊藤雄之助がいるため、風俗系の営業ができず
困っていた。そこで彼をよそへ追いやろうと温泉場の人たちが
イロイロ画策しようとする話。

共演は、その急先鋒のチンピラに川崎敬三、その彼女に浜田ゆう子
伊藤雄之助の娘に姿美千子、部下の巡査に高橋元太郎で他に
角梨枝子、早川雄三、宮川和子、潮万太郎などが共演。

銭形平次捕物控 死美人風呂 (1956)

銭形平次捕物控 死美人風呂

大スター長谷川一夫の当たり役の「銭形平次捕物控」は
初めの1本が新東宝で他は17本が大映で撮影され計18本も
作られています。この映画は通算9作目に当たり、監督は加戸敏
今月、衛星劇場でやってます。

全体としては伊達藩の世継ぎを廻るお家騒動を描いていて
表向きは子供がいない藩主に実は昔、腰元に産ませた娘
がいて、その腰元が江戸の軽業師に嫁いでいたことがわかる。

その軽業師には美空ひばり、三田登喜子、小町瑠美子、
真風圭子の4人の娘がいて、その中の1人が世継ぎの姫君
なのだが・・・・。(これで誰が姫なのか解りますよね)

で平次はそのなかの一人が殺されたことから事件に関わって
いくことになります。

因みに、女房のお静役は阿井美千子、子分の八五郎を
川田晴久が演じています。

陽気な殿様 (1962)

陽気な殿様

市川雷蔵の主演の大映の時代劇で原作は五味康祐
監督は森一生。今月、時代劇専門チャンネルでやってます。

老中の子息の若殿の雷蔵が、家督相続の一環として領地の
姫路まで旅をすることになり、遊び仲間の町人の小林勝彦
佐々十郎をお供に連れた道中で起こる騒動を描いています。

1つは浜松藩の家老から藩の埋蔵金のある場所を記した
絵図面の写しを体に彫ってある腰元の高田美和を預かって
しまい彼女が狙われることになる事。

もう1つは雷蔵の乳兄弟の藤原礼子の夫の仇打ちの手助けを
すること。で仇の千葉敏郎は明石藩に囲まわれていて、雷蔵は
明石藩の姫の坪内ミキ子を誘拐して二人を交換しようと画策
するのだが・・・。結末は映画で確認を・・・。

尚、宇津井健は坪内ミキ子の見合い相手の若君の松平長七郎
で出てますが。まあゲスト出演と言ったところ。

コメディアンの佐々十郎は売れっ子だったんですが、テレビの
「銭形平次」の子分の八五郎役を降りてから急激に見かけなく
なりましたね。

初春狸御殿 Enchanted Princess (1959)

初春初春狸御殿

忠臣蔵」と同様に映画化された回数が多いのが「狸御殿」。
これは市川雷蔵、若尾文子、勝新太郎の組み合わせの
作品で監督は「狸御殿」を何度も映画化している木村恵吾
オペレッタ映画の代名詞ですね。タイトルどうり1960年の
お正月映画です。
先月、今月と時代劇専門チャンネルでやってます。

今回の作品は狸御殿の姫君(若尾文子)の婿になる若君の
市川雷蔵との見合いを嫌った姫がいなくなってしまい、その
代役に姫にそっくりのたぬき娘(若尾文子の二役)を仕立て
上げる話。勝新はたぬき娘の恋人の薬売り(もちろん狸)。

まあ話より市川雷蔵、若尾文子、勝新太郎の歌や踊りを
(本当に歌ってるかは不明)楽しむ作品です。

中村玉緒、近藤美惠子、仁木多鶴子、金田一敦子の大映
専属女優に神楽坂浮子、藤本二三代、松尾和子の女性歌手も
姫役で登場しますので確認して下さい。
あと、グラマー女優の毛利郁子が、とんでもなく露出の多い衣装で
出てくるのでお楽しみに!

五十円横町 (1955)

五十円横町

当時、母物映画の大スターだった三益愛子の主演の
大映の人情ドラマで監督は佐伯幸三。今月、衛星劇場で
やっていますが、これもテレビ初放送だそうです。

五十円横町と呼ばれる東京の下町で魚屋を営む名物おばさんの
三益愛子を中心に周囲の人々の人間模様を描いています。

人間関係は町内の派出所のお巡りさんに船越英二と藤原釜足
双方が子連れで再婚した惣菜屋夫婦に加東大介と千石規子
その娘に峰幸子「舞妓三銃士」の3人の舞妓の一人、ラベルの
女優でやっぱり美人です)と市川和子、それに三益愛子の家出した
息子を高松英郎が演じています。

私が子供の頃のチェーン店のない個人商店が連なった東京の
街並みを懐かしく思い出しました。

おーい中村君 (1958)

おーい中村君

もう1つ歌謡映画のテープが出てきました。
若原一郎の同名の大ヒット曲に因んで作られた映画で45分も
ないシスターピクチャーです。主演は川崎敬三と先日亡くなった
近藤美恵子で監督は原田治夫

電化製品の営業の中村君(川崎敬三)と通勤電車で出会う
婦人警官の近藤美恵子の恋を描いているのですが、同じ
部署にもう一人プレイボーイの中村君(柴田吾郎名義の田宮二郎)が
転勤してきた為に、混乱が起きてしまうドタバタコメディーです。

毛利郁子、市川和子、矢島ひろ子の美人女優に、潮万太郎、
伊藤直保名義の三角八郎、船越英二など多彩です。
尚、若原一郎は「バーなかむら」のバーテンダー役で出ています。

赤胴鈴之助 三つ目の鳥人 (1958)

赤胴鈴之助 三つ目の鳥人

これまた年末に時代劇専門チャンネルで放送される作品。
シリーズの7作目。監督は森一生
今回、放送される3作の内、これだけがカラーで撮影されています。

江戸に謎の三つ目の鳥人が現れ、子供たちが誘拐される事件が
発生し、それに挑む鈴之助(梅若正二)の活躍を描いています。

林成年、黒川弥太郎、中村玉緒のレギュラーメンバーに加え、
太田博之、近藤美恵子、横山エンタツなど共演が豪華。

赤胴鈴之助 飛鳥流真空斬り (1957)

赤胴鈴之助 飛鳥流真空斬り

これも年末に時代劇専門チャンネルで放送される作品。
シリーズの4作目。監督は安田公義

富士山麓に住む真空斬りの名人の荒木忍に弟子入りして剣の
修業をする鈴之助(梅若正二)が荒木忍に恨みを持つ山賊の
清水元一味と対決していく話しです。

中村玉緒、三田登喜子、光岡龍三郎などが共演。

赤胴鈴之助 (1957)

赤胴鈴之助
 
最近は全く話題にもなりませんが、私が子供の頃は超の付く
有名キャラクターでした。武内つなよしの原作のマンガはラジオ、
テレビ、映画化され大ヒットになりました。
映画は大映で9作作られ、その内の7本に主演したのが
梅若正二で、背が高くハンサムで大人気になりました。

実はこの年末に、その中から3作が時代劇専門チャンネルで放送
されるので、そのラベルを作ってみました。

これは1作目で、江戸に出てきた鈴之助が千葉 周作(黒川弥太郎
の門下に入り、剣の修業に励むのですが、故郷にいる祖父が
惨殺されたのを知り、その仇打ちをしようとする話しです。
監督は加戸敏
確か、2作目と対になってるはずですが2作目もやるのかなあ。

シリーズをとうして、同門の先輩に林成年が、また中村玉緒
幼なじみのしのぶ役で出演しています。

甲賀の密使 (1960)

甲賀の密使

先日の「妖花伝」と同様に丹羽又三郎が主演の大映の時代劇で
監督は西沢宣匠。今月、衛星劇場でやっています。

近江彦根藩の跡目騒動を描いていて、藩の乗っ取りを図る家老一派
小堀阿吉雄、千葉敏郎)が若殿の鶴見丈二を監禁してしまう。

映画は鶴見丈二を奪還しようとする許嫁の姫君の浦路洋子
彼女に仕える甲賀忍者(丹羽又三郎、阿井美千子)らの活躍を
描いています。

「妖花伝」と同様に肩の凝らないチャンバラ劇に仕上がってます。

妖花伝 (1960)

妖花伝

悪役が多い印象の丹羽又三郎が若き日に主演した大映の時代劇で
監督は加戸敏。今月、衛星劇場でやっています。

ある晩、町娘の加茂良子と大奥のお中臈の三田登喜子の二人が
誘拐される。
(映画を観ていると二人は以前に取り潰された大商人の娘で
姉妹だとわかるが、二人はそれを知らない設定)

この事件を探索するのが遠山左衛門尉(島田竜三)とその配下の
同心の丹羽又三郎
(加茂良子と丹羽又三郎は許婚同士の設定)

映画はつぶされた大店の財宝をめぐる話になっていて、乞食に
身を変えた二人の娘の兄(林成年)も加わり、財宝を狙う清水元
一味と対決する話になっています。

加茂良子さんは松竹歌劇団の出身、三田登喜子さんも大映の
専属女優でお2人とも活躍、その後テレビに移り長く
活躍されましたね。
この映画では二人とも文句なしの美人。

近世名勝負物語 血闘 (1953)

近世名勝負物語 血闘

根上淳が主演の拳闘を扱った大映映画で、日本で戦後初めて
ボクシングの世界チャンピオンになった白井義男さんをモデルに
している映画で監督は仲木繁夫。今月、衛星劇場でやっています。

上に書いたとうり、戦地より復員した根上淳が苦労の末、世界
チャンピオンなるまでを、彼を支えてくれた沢村美智子と 南田洋子
二人の女性との恋愛ドラマを絡めて描いています。
(私が小さい頃は、ボクシングよりも拳闘と言う言い方が
一般的でした)

人間関係は根上の昔の恩師は他界していて、その娘で根上の
許嫁の南田洋子は、今は引退した名拳闘家の三田隆の世話に
なっていて、その弟の北原義郎は現役のボクサー(根上のライバル)、
一方、根上は岡譲司、平井岐代子夫婦のジムの所属し、セコンドを
やってる潮万太郎、岡村文子夫婦のところに下宿、行きつけの
飲み屋のマダムが霧立のぼるでそこの女給が相手役の
沢村美智子。で江川宇礼雄が日系人で根上に拳闘を教える
コーチの役割として登場します。

みんないい人が多く、悪人はあまり登場しません。
沢村美智子、南田洋子の二人は当時20歳くらいの頃で
二人とも本当に綺麗です。

風速七十五米 (1963)

風速七十五米

ネオンサイン等の広告塔を専門に建てる建設会社の争いを
描いた大映映画で主演を宇津井健、田宮二郎、叶順子が演じ
監督は田中重雄

三人は大学時代からの友人の設定で、叶順子の父親の
見明凡太朗が社長である会社が建てた医薬品会社のネオンサインが
完成直後に爆破されてしまう。映画を観ていると、ライバル会社の
菅井一郎一味の仕業と直ぐに解かる。
田宮二郎はその配下でその実行部隊の責任者。
宇津井健が叶順子の恋人?で、事件を解明しようと活躍する話です。
(その後、見明凡太朗が殺し屋の高松英郎に撃ち殺される話も
盛り込まれています)

石原裕次郎「風速40米」の後に作られたんで、「風速35米」
とかのタイトルは付けられなかった訳ですが、それにしても随分と
フッカケましたね。

尚、この作品が叶順子さんの引退作品になっています。
ネットなどでは、カラー撮影用のカメラによる視力の低下の為、
となっています。
山本富士子、京マチ子、若尾文子に代わって大映の看板女優と
なるのは彼女以外に考えられないときだったんで、ご本人に
とっても残念だったでしょう。
そのためなのか、この映画は彼女の目を気遣ってモノクロで
撮影されています。

乾杯!東京娘 (1952)

乾杯東京娘

宮城野由美子、三田隆、香川京子の主演の大映映画で
監督は木村恵吾。今月、衛星劇場でやっています。


宮城野由美子は質屋の娘で病院を経営し、ラジオで歌まで歌う
スーパーレディーで映画は彼女とその病院に勤める医師の
三田隆と彼の下宿先の娘の香川京子の3人が繰り広げる
ラブコメディーです。

東京の青山界隈が舞台になってるんですが、何処なのかよく
解からない。(ビルがあんまりない時代)

宮城野由美子と香川京子の二人はラジオの歌番組にでるん
ですが、二人ともこの映画のタイトルの「乾杯!東京娘
を歌います。(宮城野さんはもう1曲歌ってます)
香川さんが歌ってるシーンは貴重で、彼女が出てるのは
のど自慢大会で司会は宮田輝が務めています。

共演は宮城野さんの父親が菅井一郎、香川さんの母親を
浦辺粂子が演じています。
また、三田隆ですが有名な国木田独歩のお孫さんんで、
大映時代はかなり売れていたようですが、長続きせず
若くして亡くなっています。

誰かが殺される (1957)

誰かが殺される

「事件記者」シリーズで有名な推理作家の島田一男が原作の
庄司部長刑事が活躍するシリーズの1作で高松英郎がその役を
演じています。監督は斎村和彦で40分たらずのシスターピクチャーです。

ドル買い一味(1950年代の円ドルが固定相場の時代にドルを
集めて何の得があるのか私には解かりません)の1人の男が
青酸カリ入りのウイスキーを飲んで殺される。彼はホステスの
姉の矢島ひろ子、妹の医大生の川上康子の姉妹の姉の情夫で
ある。姉のヒモのような男が嫌いな川上康子が彼を殺そうと
ミカンに青酸カリを入れて、彼の部屋に置いてきた為、それを
食べて死んだと思い自首するのだが、男は青酸カリ入りの
ウイスキーで死んだので容疑はすぐに晴れるのだが・・・。

映画はここから真犯人は誰なのか?、と言うことと、結果的に
行方不明になった青酸カリ入りのミカンはどうしたのか?、
と言う二重のサスペンスになって行きます。

短い映画ですが意外な拾いもんです。

出演者を少し紹介

I高松英郎

高松英郎
庄司部長刑事役
この頃の彼は悪役が多いですが、今回は違いました

矢島ひろ子川上康子

左が矢島ひろ子、右が川上康子
事件に巻き込まれる姉妹
矢島さんは「東京犯罪地図」に続いて
今回も汚れ役

二木てるみ

二木てるみ
今でもご活躍ですが子役としても
超一流でした

殺人環状線

この映画の原作の「殺人環状線」
1956年に発表され、すぐに映画化されました

東京犯罪地図 (1956)

東京犯罪地図

菅原謙二が主演の大映のサスペンス映画で村山三男監督の
監督デビュー作。原作は島田一男。今月、衛星劇場でやっています。

クラブのホステスの矢島ひろ子の殺害事件が発生し、その背後に
ある麻薬密売組織が暴かれていく話です。

大学のレスリング部の学生の菅原謙二はアルバイト先の社長から
定期的に小さな小包を被害者に届けていたことで殺人の容疑が
かかる設定。

共演は
病院の院長(斎藤紫香)の令嬢で菅原の彼女に苅田とよみ
アルバイト先の社長(八木沢敏)の情婦に近藤美恵子志村喬
船越英二が麻薬組織を追う刑事を演じています。

主な出演女優たちの画像です。

矢島ひろ子

矢島ひろ子
殺人の被害者役。この人が菅原謙二の相手役方がよかった
のでは、と思える程の美人女優、

近藤美恵子

近藤美恵子
ミスユニバースの日本代表に情婦役をやらせるとは
けしからん

苅田とよみ

苅田とよみ
菅原謙二の恋人役、「宇宙人東京に現わる」の宇宙人役と
同じ演技。なぜ、彼女は優遇されていたのか?

松岡きっこ

子役時代の松岡きっこ
可愛いですね

誰に恋せん (1948)

誰に恋せん

高峰三枝子が主演の戦後直ぐに作られた大映の恋愛映画で
監督は牛原虚彦。今月、衛星劇場でやっています。

お金持ちで美術商を営む未亡人の相馬千恵子、その店で働く
父母を失った高峰三枝子、その父親のかつての教え子だった
若原雅夫、龍崎一郎の4人を中心に描いた恋愛映画。
洋装の高峰さんが実に美しい。

立松晃、及川千代、見明凡太朗といった当時の大映所属の
俳優さんたちが共演しています。

十七才の断崖 (1957)

十七才の断崖

根上淳、叶順子の主演の大映映画で監督は原田治夫
今月、衛星劇場でやっています。

高校教師の根上淳が連休中に根上の故郷を訪れた教え子の
女子高校生(叶順子)を案内しているうちに、事故で帰れなくなり
旅館で一夜を過ごすことになるのだが、そこへ二人を捜索中の
刑事たちが現われ、二人の事を誤解した周りの人々によって
騒動に発展していく話です。

この映画はストーリーよりも、共演者が面白い。
叶順子の二人の妹役に子役時代の高野通子と葉山葉子
さらに同級生の一人に新人のクレジットで鶴田和子名義(本名)の
仁木多鶴子、さらにさらに、その姉でミスユニバースの日本代表
だった近藤美恵子が出演していますので、彼女たちを探す
だけでも十分楽しめます。

浅草の夜 (1954)

浅草の夜

川口松太郎の原作を鶴田浩二、京マチ子の主演で描いた大映の
恋愛映画で監督は島耕二。少し前に、日本映画専門チャンネルで
やってました。

浅草の踊子の京マチ子と舞台作家の鶴田浩二は恋仲ですが、
京マチ子は何故か妹の若尾文子と画家の根上淳の恋を反対
している。
映画はこれがどうしてなのか?をテーマに、京マチ子に横恋慕する
劇場のボス(志村喬)の息子( 高松英郎)と鶴田の対決を絡めながら
描いています。

滝沢修、見明凡太朗、品川隆二などが共演。

地下街の弾痕 (1949)

地下街の弾痕v

二本柳寛、京マチ子が主演の大映の大阪が舞台の犯罪映画で
監督は森一生。少し前に、衛星劇場でやってました。

二本柳寛を中心に国際的な密輸団の撲滅の為、ボスの高田稔一味と
対決する警察の活躍を描いています。
京マチ子は二本柳の元婚約者で、映画の冒頭の殺人の被害者の妻の
役を演じています。

志村喬、伊達三郎、近衛敏明、菅井一郎、大友柳太朗などの名優
たちが共演しています。

その夜の冒険 (1948)

その夜の冒険

池部良、喜多川千鶴の主演の大映映画で監督は安田公義
今月、衛星劇場でやってます。

新聞記者(池部良)と女医(喜多川千鶴)の二人が新婚旅行で
大阪から別府に船で向かうのですが、映画はその船内で起きる
いくつかの事件や騒動を描いています。
当時としては、かなりシャレた映画です。

当時、美人の人気歌手だった奈良光枝さんが本人ではなく
歌手の役で女優として出演し1曲歌っています。
また、自殺しようとする若い女性役で若杉須美子名義の
若杉嘉津子も出演しています。

この時代に新婚旅行に行けるのは、結構恵まれていたのでは
ないでしょうか。

顔 (1960)

顔

丹羽文雄の同名小説を映画化した恋愛映画で京マチ子、池部良
主演で監督は島耕二
今月、衛星劇場でやってました。

丹羽文雄の原作の映画は献身とか飢える魂とか観てますが、いつも
観ててもどかしく現実ばなれした内容のものが多く、一度観たら
もういいや、と言う映画が多い気がします。この作品もそう。

映画は池部の父親の柳永二郎の後妻で、池部にとっての
育ての母が病弱で、その身の回りの世話をする為に家にきた
のが京マチ子

で母親が亡くなった後、父親がさらに、その後妻に京マチ子が
なり、その京さんと義理の息子の池部とのプラトニックな恋愛を
描いて行く映画。
余りに複雑で1回聞いても解からないでしょう(笑)

船越英二、中田康子、江波杏子などが共演。

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