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初めてオムニバス映画のラベルを作ってみました。
新東宝が1960年末に独裁者の大蔵貢社長を追い出し
1961年の初公開の作品としてスタッフ・キャストのほとんどが
ノーギャラで約1ケ月で作りあげたと聞いています。
「第一話・吝嗇」「第二話・弱気」「第三話・好色」の
三話の短篇からなっています。
・「第一話・吝嗇」
「りんしょく」と読むのだそうです。この映画のタイトルの副題に
「けちんぼ」と書いてあるのでこの字を全く読んでませんでした。
けちな社長同士のカップル(天知茂、小畠絹子)がそれぞれの愛人
(松原緑郎、星輝美)実は愛人同士が裏で繋がっていて、まんまと
大金を騙し取られてしまうお話です。
セリフを敢て棒読みにして機械的な感じを出したオムニバス映画
らしい実験的な作品です。
星輝美さんが何故か常時風船を持って、いわゆるバルーンガール
になっていてとても可愛いです。監督は三輪彰です。
・「第二話・弱気」
文太さんと池内淳子のカップルが淳子さんの父親(林寛)が
村長を務める村に結婚の申込みをする為にやって来ますが、
気が弱くてナカナカ言い出せない。丁度村では村おこしに
原子力発電所の誘致をしていて、東京から
視察にやって来る役人と文太さん演じる青年の苗字が同じだった為に、
その役人と間違われしまう騒動を描いています。
接待には「酒と女」とは今も変わってないのかなあ。
この作品は当時の新東宝らしい普通のコメディーですが、
福島の原発事故が起こった今となっては何とも皮肉っぽく、
輝きを増しているようです。監督は石川義寛です。
・「第三話・好色」
沖竜次・魚住純子の2人で次々と結婚詐欺をしているのですが、
今度のカモは三原葉子演じる幼稚園の先生をターゲットにしたつもりが、
実は三原葉子も結婚詐欺師だったと言うブラックジョークの
利いたコメディーです。
ただ、この作品の最大の山場は、三原葉子がジャズバーのような
ところで酔っ払って、下着で踊りだすシーンでしょう。
全体の話と直接関係ないにもかかわらず、このシーンにかなりの
時間を割いています。
彼女だけでなく、その他の俳優や演奏している人たちの狂気と思われる
程の熱狂は、いったい何なのか。
これは演技ではないでしょう。尋常ではありません。
これは大蔵貢の独裁帝国から開放されたということと無縁ではない
と私は考えています。監督は石井輝男です。
しかしながら、会社の経営はまた別の話で、時既に遅し、
財務内容も相当悪かったんでしょう。
この後約半年で新東宝は破綻してしまいます。
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