あじさいの歌 (1960)
2018-06-20

石坂洋次郎の原作を石原裕次郎と芦川いづみの主演で
描いた青春映画。監督は滝沢英輔。
デザイナーの裕次郎が足をケガした老人の東野英治郎を助け
家まで送っていく。彼は会社を経営するお金持ちで、家族は
一人娘の芦川いづみ、殿山泰司、北林谷栄の使用人夫婦と
娘の家庭教師の杉山とく子と暮らしている。
裕次郎があじさいの花をバックに芦川いづみの写真を撮り
それを写真展に出品したことから、この映画が大きく展開して
行きます。この写真のタイトルがあじさいの歌と名付けられ
この映画の題名になっています。
芦川いづみの生みの母を轟夕起子が、東野の会社の社員だった
大坂志郎と駆け落ちした設定で、大坂志郎が裕次郎の撮った
写真を欲しがったことから、轟が芦川の母であることがわかる。
最後に轟が久しぶりに東野の屋敷を訪れるとごろがこの映画の
クライマックスになっています。
どことなく暗い東野一家が新しい生活に踏み出す為に、轟の
訪問が昔の経緯を払拭するのに、どうしても必要だというのが
この映画の最大のテーマになっています。
それにしても、芦川さん程、お嬢さん役の似合う女優さんは
いませんよね。
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