献身 (1961)
2019-02-26

丹羽文雄の同名小説を映画化したもので叶順子、宇津井健に
川崎敬三を加えた三人を中心とした恋愛映画で監督は
この人も大映のレジェンドと言っていい田中重雄です。
叶さんが献身的に尽くすのが川崎敬三なんですが、これがハンサムな
こと以外に何の取りえのない男で、妻子がいるのに他に何人か妾がいて、
彼女もその中の一人に過ぎません。
宇津井健は彼女と知り合いになり、彼女を好きになる検事を
演じていますが、我々は宇津井健の立場になって、何とも
もどかしく切なくなって行く映画です。
現実離れをしたストーリーで、大映が70年代、80年代に
量産するテレビドラマを彷彿とさせます。
川崎敬三はこの後、江利チエミのテレビ版のサザエさんのマスオさん役を
やって、その後はすっかりコニカルな役が多くなっていきます。
尚、他に中田康子、細川ちか子、町田博子、永井智雄、見明凡太朗、
菅井一郎、高松英郎などが共演で結構豪華です。
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御身 (1962)
2019-02-26

源氏鶏太の同名小説を叶順子、宇津井健の主演で描いたサラリーマン物
ではなくメロドラマで監督は大映のレジェンドの島耕二。
タイトルが今や手紙の文面くらいにしか使われない言葉で、中身を
想像するのが難しい映画です。
叶順子の弟が仕事で預かった50万円をスリにすられ、それを弁償する為に
知り合いのバーのマダムの丹阿弥谷津子に頼んで、お金持ちの愛人になろう
とするのですが、その紹介された相手が妻に先立たれた子持ちの青年社長の
宇津井健というわけです。
宇津井健は相変わらずのいつものキャラクターで、叶さんに指一本触れない
筋立てで、さすがにストーリーとして理解に苦しみます。
映画は最後に二人が結婚を決意するところで終了のハッピーエンドです。
共演は弓恵子、六本木真、仁木多鶴子、三田村元など。
余談ですが、当時の50万円の価値ですが、私の父親が東京の郊外に
40坪の土地付きの平屋の一戸建て住宅を1961年に買ったんですが
それが90万円だったんで、今の感覚だと大したことないようですが
実はかなりの額だったんですよ。
オッサンのたわ言 21
2019-02-25
スタンリー・ドーネン監督が亡くなりました。
そうとう昔に活躍した人なんで、失礼ながら生きていたんだ、
と言う感じがします。
初期の頃は雨に唄えば、掠奪された七人の花嫁などのミュージカル
映画の傑作を残し、60年代はシャレード 、アラベスク 等の洒落た
サスペンス映画が印象に残っています。
そうとう昔に活躍した人なんで、失礼ながら生きていたんだ、
と言う感じがします。
初期の頃は雨に唄えば、掠奪された七人の花嫁などのミュージカル
映画の傑作を残し、60年代はシャレード 、アラベスク 等の洒落た
サスペンス映画が印象に残っています。
花嫁さんは世界一 (1959)
2019-02-23

日系2世のアメリカ人のフランキー堺が日本でお嫁さん探しをする
プログラムピクチャーで新藤兼人監督が軽く作ったコメディーです。
見合い相手が奥村恵津子、水野久美、乙羽信子の3人で
雪村いづみが案内役を務めて大阪、広島、名古屋と回りますが
ほとんどの人が結末はこうなるだろうな、の予想道理の展開です。
映画の中で口臭防止剤の森下仁丹の話が出てきますが、若い人たちは
全く知らないでしょうが、当時は物凄い存在感があって、私の死んだ
親父もいつも持ってました。直径1ミリくらいの粒錠で、タバコ屋さんで
売ってました。
あとナタリー・ウッドの吹き替えで有名な澁沢詩子さんが見合い相手の
妹役で出ています。どうやらこの映画がデビュー作のようです。
この年代の吹き替えの人たちの99%は声優ではなく俳優志望です。
ですから女性の場合はほとんどが美人で、渋沢さんも例外ではありません。
地の果てまで (1953)
2019-02-22
タブーX倒錯 (1985)
2019-02-21

美波千秋なる女優を主演にしたロマンポルノで監督は那須博之。
今回、持ってるビデオをDVDするんでラベルを作成しました。
しばらく観てないんでストーリーはうる覚えです。
別荘地のような場所でテニス部の練習か合宿の帰り道に3人の若者に
レイプされてしまった女子大生?のその後のセックスライフを描いています。
両親はいないようですが、プールのあるような邸宅に住み、そこに色々な
若者が出入りしていて、かなり退廃的な内容になっています。
主演の女優さんについては知りませんが、グラマーでスタイルいい女優です。
共演は趙方豪や外人女優にまじり、鶴田忍がポルノビデオを制作している
彼女の叔父さん役で出演しています、
私たちの世代は苦手なんですが、この頃になると、いわゆるAV時代と
重なって、ロマンポルノが終焉を迎えつつあった時代かも知れません。
東京ナイト(1967)
2019-02-20
真実一路 (1954)
2019-02-19
俺はご先祖さま (1981)
2019-02-16
密猟妻 奥のうずき (1981)
2019-02-14
おさな妻 (1970)
2019-02-13
現代娼婦考 制服の下のうずき (1974)
2019-02-06
女体桟橋 (1958)
2019-02-04

宇津井健が国際売春組織に潜入する刑事になって活躍する、一応
バードボイルド映画で監督は石井輝男。
売春組織のボスが外人タレントで有名なハロルド・コンウェイ、その
右腕になるのが植村謙二郎、三原葉子はボスの情婦、筑紫あけみが
組織に潜入する女性記者、またこの映画の舞台となるクラブの歌手に
当時人気のあった歌手の旗照夫が起用され重要な役を演じています。
この映画を観るにあたっては売春防止法が決まった時の時系列を知って
いた方がいいでしょう。
売春防止法は1956年に決まり、翌1957年に施行、そして1958年の
4月1日付けで売春防止法は施行における猶予期間が終了。
つまり、これ以降は売春が法律違反になった訳です。
この映画は1958年の4月公開ですから、その真っ只中だった
ことになります。
恋のハイウェイ (1967)
2019-02-04