鏡の中の野心 (1972)
2020-06-22

戸川昌子の原作(当然内容はエロチック)、主演が荒木一郎で
共演が堤杏子名義のひし美ゆり子(何故そうしたかは不明)で製作が
ピンク映画を多く作った東活プロダクションで配給を松竹が
している映画で監督は小林悟。
今月、衛星劇場でやっています。
東活プロダクションのバックには松竹がいるのは知られていた
ことで、トラさんをやってる松竹が日活や東映のように大っぴらに
ポルノ映画はやりたくなかったのでしょう。
さて、映画ですが女ったらしの詐欺師の荒木一郎が大手美容室グループを
乗っ取ろうとする話で、ひし美ゆり子が愛人兼相棒なんですが
最後のどんでん返しがまっています。
他に内田良平、戸川昌子(本人役)が出ています。
当然、この映画の売りの1つがひし美さんの美しいヌードですが
今回、映画を観てタイトルクレジットの名前がひし美ゆり子に
なっていました。これはタイトルクレジットがなくて作り直して
堤杏子の名義ではなくひし美ゆり子にしたのでしょうか。
荒木一郎ですが、60年代に自作で「空に星があるように」「今夜は踊ろう」
「いとしのマックス」などのセンスのいいポップスのヒットを連発して
カッコ良くて、加山雄三と並び称された人だったんですが、確か薬がらみの
不祥事でバラ色の人生を棒に振った人です、本当にもったいない。
多分、この映画はその不祥事の後と記憶します。
本人は自業自得ですが、当時テレビのお母さん役で超売れっ子だった
彼の母親の荒木道子さんの仕事を、ほとんど奪ってしまったは
最大の親不孝と言っていいでしょう。
今もそういう親不孝もんが現われますが、彼がその走りといって
いいでしょう、
いとしのマックス はここで聴けます
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寝技ギャル 後ろから一直線 (1987)
2020-06-19
オーガズム 真理子 (1985)
2020-06-19
さびしんぼう Lonelyheart (1985)
2020-06-14

大林宣彦監督の尾道三部作最終章「さびしんぼう」がBS12トゥエルビで
6月20日に放送されるので、やはりラベルは自作と言うことで
作ってみました。
お寺さんの息子の高校生の尾美としのりが瀬戸内の島から自転車で
通学するセーラー服の女子高校生の富田靖子に恋するも、見事に
その初恋の夢が破れるストーリーです。
富田さんは女子高校生とさびしんぼうの二役?を演じています。
正直言って、それまで彼女をそれほど美人と思ったことは
なかったのですが、この映画の中のおしとやかな高校生は
本当に綺麗です。それにしてもあのさびしんぼうって何者?
尚、尾美としのりの父親を小林稔侍が、母親を藤田弓子が
演じています。
あと、エンディングに流れるショパンの「別れの歌」の主題歌が、
劇場公開時の富田靖子の歌なのか、後に作られたインストゥルメンタル
なのか注目です。
誰に恋せん (1948)
2020-06-12
セックス喜劇 鼻血ブー (1971)
2020-06-11

谷岡ヤスジ のマンガから飛び出して当時の流行語だった「鼻血ブー」
をタイトルに使ったセックス喜劇で今月、東映チャンネルでやっています。
主演が左とん平で監督は高桑信。
とん平さんは太宰久雄が社長を務める自動車販売会社のセールスマン
だが早漏のため車が一台も売れない。(どういう営業なんだ!)
全くさえない彼は社内で内乱を起こそうとしている小池朝雄らの
ために会社を追い出されるも、たまたま再会した大学時代の友人の
小松政夫が開発した「早漏防止用のコンドーム」の販売をキッカケ
に小池たちに反撃していく話です。
相手役は「プレイガール」の桑原幸子で太宰久雄の娘だが
ライバル会社のセールスウーマンでとん平さんに味方して
最後に結ばれます。
山城新伍、賀川雪絵、南利明、集三枝子、村上不二夫、
三角八郎、萩本欽一、三原葉子、大村昆など共演者が多彩。
白痴 The Idiot (1951)
2020-06-08
日本一のワルノリ男 (1970)
2020-06-06

植木等の「日本一シリーズ」 の1作で1971年のお正月映画のようだ。
人気に陰りがあったシリーズのテコ入れにドリフターズの加藤茶を
起用している。監督は坪島孝。
高校教師の植木がトイレの会社に就職したものの、不始末を起こし
行方不明になっている加藤のかわりにその会社に就職(話が強引)。
あとは、いつものシリーズらしくトントン拍子に出世する話です。
クレージーのメンバーの出演は谷啓だけ、社長の娘で役員の
浜美枝はこれがシリーズの最後の出演で、内藤洋子もこれが
映画最後の出演でランチャーズのメンバーだった喜多嶋修と結婚。
また、当時人気のあった小山ルミがモデル、辺見マリが歌手で
出演して花を添えています。
気になったのが、話がクレージーらしくなく下品、これって
ドリフターズの世界ですよ。(私がバンドじゃなくなったドリフターズ
を全く評価しないのはそこ)
闇を裂く口笛 (1960)
2020-06-06

沢本忠雄、笹森礼子が主演の日活映画で、監督は森永健次郎。
1時間足らずのシスターピクチャーで今月、衛星劇場でやっています。
貧しい2人の若者(沢本忠雄、高山秀雄)の内の高山秀雄が殺人を
犯したヤクザの草薙幸二郎の身代わりを引き受ける。
すると今度は、ずっと故郷に帰っていない高山の目の不自由な母親
( 飯田蝶子)からの知らせを持った親戚の娘の笹森令子がやって来る。
実家がダムの建設で立ち退き、手に入った立退料のことで相談が
あると言う。そこで困った沢本忠雄が今度は自分が高山の身代わりに
なるのだが・・・。
タイトルの口笛にはドボルザークの「家路」が使われています、
高山秀雄は新人のクレジットですが大きな役を演じています。
華麗なる闘い (1969)
2020-06-05
雨の中に消えて (1966)
2020-06-02


数日前までチャンネルネコでやってた「雨の中に消えて」。
1960年代の中頃に日本テレビでやっていた一連の石坂洋次郎の
原作のドラマのほとんどが松原智恵子の主演でしたが、この作品も
吉永小百合の映画よりも、こちらのテレビドラマを思い出す人が
ほとんどでしょう。それ程の高視聴率番組でした。
女子大生の松原智恵子、出版社に勤めるOLの広瀬みさ、
専門学校に通う伊藤るり子の三人が田園調布のお屋敷の別棟を
借りて共同生活しながら、それぞれが周りの人々と関わりながら
成長していく青春ドラマです。私も毎週欠かさず観ていました。
松原さんは今も健在、広瀬さんは確か結婚を機に引退され、
伊藤さんはこの頃を人気のピークに残念ながら徐々にフェードアウト
した記憶が・・・。
でこの作品も共演者を何人か紹介

伊藤るり子の相手役の魚屋のお兄ちゃんの小瀬朗
当時は結構売れてたんですが、いつのまにやら
消えてしまいましたね

広瀬みさの同僚役の浜川智子名義の浜かおる
彼女は日活の時代は浜川智子を名乗り。
何てったって「プレイガール」が有名

やはり広瀬みさの同僚役の渋沢詩子
私がたびたび話題にするナタリー・ウッドの
吹替えで有名な方

3人の家のオーナー夫人の小園蓉子
日活の脇役女優で有名でした

オーナー一家のばーやさん役の小峰千代子
当時の有名なおばあちゃん女優

歌手が本業で、美人で有名だった吉村絵梨子
このドラマでは松原さんの大学の同級生で
川地民夫の妹と言う重要な役
私にとっても懐かしい人
さて、今月ですが、やはりチャンネルネコで、私の記憶に間違えなければ
松原智恵子がテレビに初主演した「山のかなたに」の再放送があります。
主題歌を舟木一夫が歌い出演もしていました。
実は松原智恵子のドラマでこの作品だけは、ほとんど再放送されてこなかった
レアー物ですので、皆さんもこの機会に是非見てみて下さい。
花は見ていた (1971)
2020-06-01


最近、AXNミステリーチャンネルで放送していた
「火曜日の女シリーズ」の1作で林美智子の主演の
サスペンスドラマ。観たのは初放映の時以来かと・・・。
東京の郊外の商店街で夫(山田吾一)と幼稚園児の息子と
花屋(何故か熱帯魚も扱ってる)を営む林美智子がある晩、
殺人を目撃したことから騒動に巻き込まれて行く話です。
「火曜日の女シリーズ」は全体的にレベルが高いので、出來と
しては普通といったところ。
林美智子さんですが、この頃は彼女のキャリアの中でも
一番売れていた時代で、トップ女優の一人でしたね。
NETテレビでやってた「亭主の好きな柿8年 女房太閤記」
(当時やってたコメディーのフルーツシリーズの1作)も彼女が
主演で面白かった。(山口崇、小林千登勢、石立鉄男が共演)
さて、このドラマの共演者を何人か紹介。

商店街でスナックをやってる集(つどい)三枝子
東映の美人女優で脱ぎっぷりもいい女優さんでした

花屋の従業員役で集さんの幼馴染の設定の石立和男
石立鉄男氏の弟さん
少し俳優やってたみたいですね

黒木進の名義時代の小野武彦
刑事の一人として出演
佐藤友美、地井武男、村井国夫の俳優座仲間もでています

商店街で美容院をやってる目黒幸子
町内に、必ずいる噂話好きのオバチャン
大映の脇役で鳴らした人
と言うことで
他の「火曜日の女シリーズ」の作品も放送してくれないかなあ。