漫才長屋に春が来た(1956)
2021-07-28

先日の「漫才長屋は大騒ぎ」に続く夢路いとし・喜味こいし、
ミス・ワカサ・島ひろし、ミヤコ蝶々・南都雄二、秋田Aスケ・Bスケ
の宝塚新芸座に所属していた上方人気漫才コンビによる人情喜劇で
監督は山崎憲成。
今回はミヤコ蝶々が話の中心。今月、衛星劇場でやっています。
寺の境内でインチキ薬を売っている蝶々の所に妹の子供の男の子
(松島トモ子)がやって来る。
一緒に暮らすうちに、松島トモ子に段々と情がうつってくる蝶々だが、
松島トモ子が大名の落としだねの世継ぎの若君だと解る・・・。
ここから先は本編で確認を・・・。
この頃の松島トモ子は超の付く売れっ子の子役でしたが、
大友柳太朗の「丹下左膳」シリーズや「黒頭巾」シリーズなどで
よく男の子を演じていましたね。
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気まぐれ渡世 (1962)
2021-07-26

宍戸錠が主演の日活のアクション映画で監督は西河克己。
ライフルの名手の宍戸錠は町の射撃場で射撃の賭けの勝負で金を
稼いでいたが、警察は最近起きている模造拳銃の密造に彼が
絡んでいるのでは、と疑い万年平刑事の藤村有弘を張り付けていた。
ある晩、飲み屋に入ると、そこで男が殺され、残された赤ん坊の面倒を
みるはめになる。で自分にかけられた疑いを晴らす為、赤ん坊を
修道院のシスターの芦川いづみに預け、拳銃密造団のボスの
内田良平と対決していく話です。(二人は戦友の間柄である設定)
芦川いづみさんのシスター姿が眩しいです。
そう言えば彼女の呼び名がスールから始まるんで、昔「ドミニク」と言う
曲をヒットさせたスール・スーリールって言うベルギーの尼さんがいた
事を思い出しまして、今回、スールと言う言葉がフランス語で英語の
シスターの意味だと知りました。
曲はここで聞けます。
私たちの世代はデビー・レイノルズが主演のスール・スーリールの半生を描いた
「歌え!ドミニク(THE SINGING NUN)」を観た世代で、確かドミニクは男の子の
名前でしたね。
他に香月美奈子、加藤武などが共演しています。
漫才長屋は大騒ぎ(1956)
2021-07-25

これも夢路いとし・喜味こいし、ミス・ワカサ・島ひろし、ミヤコ蝶々・南都雄二、
秋田Aスケ・Bスケの宝塚新芸座に所属していた上方人気漫才コンビによる
喜劇で今回は蝶々・雄二を中心に描かれ監督は山崎憲成。
今月、衛星劇場でやっています。
彼ら一同のが住む長屋の蘭学者の市川猿十郎(何代目かは不明)が
殺される。(彼が内職に作っていたダルマが重要な鍵になる)
これはカブト虫の毒を使って、江戸を混乱させ幕府の転覆をもくろむ
てんてん教一味の仕業と解る。
映画は長屋の住人一同が協力しててんてん教一味の野望を粉砕する
までを笑いを織り交ぜながら描いています。
カブト虫って毒を持ってるんですかね。
今月、同じメンバーの「漫才長屋に春が来た」も放送されるので、その
ラベルも作る予定です。
神田川 (1974)
2021-07-23
弥次喜多漫才道中 腰抜け一家の巻 (1955)
2021-07-21

先日の「弥次喜多漫才道中 化け姫騒動の巻」と同日上映のもう1本が
これで、この2本に「ゴジラの逆襲」をメインにした3本立だったようで
監督は佐伯幸三。今月、衛星劇場でやっています。
夢路いとし、喜味こいしがそれぞれ喜多さんと清水の小政、弥次さんと
大政の二役を演じていて、旅籠の「駿河屋」を舞台に弥次喜多が
大政・小政に間違われたのを利用して、土地のヤクザの久六(妻紀正次郎)
から窮地に陥った娘(浦路洋子)を助けてやるのが大筋です。
でミス・ワカサが女スリ、島ひろしがそれを追う目明し、ミヤコ蝶々が宿の女中、
南都雄二が番頭、秋田Aスケが久六配下の浪人、秋田Bスケが久六の子分
の役で共演しています。
浦路洋子さんはこの頃は、まだ宝塚在籍中ですね。
(この後大映へ)
舞妓物語 (1987)
2021-07-18

これも今年の日本映画専門チャンネルの80年代のアイドル映画特集
で放送されなかった作品。
岡本舞子(シャレてる訳ではない)が主演で監督は皆元洋之助。
祇園の置屋に生まれた岡本舞子は母(伊藤栄子)、祖母(荒木雅子)に
芸事の修行をすることを条件に高校に通っていて、サッカー部の
マネージャーをしている。その部員の1人が相手役の三好圭一(ジャ
ニーズ事務所の所属だったらしい)。
映画はそんな岡本舞子が、いくつかの出来事を経験して、舞妓として
生きていこうと決意するまでを描く典型的なアイドル映画です。
でこの映画も安易に交通事故をエピソードに使っています。
映画公開時には主演の2人は、すでに引退していたようで、せっかく
パリまでロケーションしているのに、これではヒットするはずはありません。
私も昔かりたVHSのダビングしか持ってなくて、今回それをDVDに
するんでラベルを作った次第です。
松竹映画なんで、衛星劇場あたりでやってくれないかなあ。
みゆき (1983)
2021-07-17

今年の日本映画専門チャンネルでの80年代のアイドル映画特集
で放送されなかった作品。
あだち充の同名漫画の映画化だそうですが、例によって漫画を
読まないので、彼についても全くわかりません。監督は井筒和幸。
映画は主人公の男子高校生(永瀬正敏)の夏休み中の話で
ガールフレンドのみゆき(三田寛子)とカナダから来た血の
繋がらない妹のみゆき(宇沙美ゆかり)の二人のみゆきの間で
戸惑う姿を描いたラブコメディーになっています。
かなり有名な漫画らしいんで、実写にするのは難しかったと
想像します。原作はもっと際どいシーンもあったかと思われ
ますが、女優にアイドルを使っているので仕方ないでしょう。
(三田寛子の入浴シーンはありました)
私は結構面白かったです。
嶋大輔、 石原真理子、 北詰友樹、長内美那子、佐々木すみ江、
三遊亭圓楽、木の実ナナなどが共演。
ふれあい (1974)
2021-07-11
朝の波紋 (1952)
2021-07-09

高峰秀子、池部良が主演の恋愛映画でスタジオ・エイト・プロ製作、
新東宝配給で監督は五所平之助。
貿易会社の社長秘書の高峰秀子(秘書なのに営業に奔走する役)と彼女の
家で預かってる親戚の子供(岡本克政と言うらしい、結構重要な役)と友達の
近所に住むライバル貿易会社の社員の池部良の恋模様を中心に、いくつかの
エピソードを絡めて描いています。
高峰さんの会社内に女の社会進出を良しとしない部長の斎藤達雄がいたり、
まだまだ戦前の古い体質が残っています。
高峰さんの父に汐見洋、母に瀧花久子、会社の同僚に岡田英次(高峰さんに
思いを寄せている)、社長が清水将夫、池部良の妹に七代目の澤村宗十郎の
娘の沢村契恵子、岡本克政の母に三宅邦子、また家出した岡本克政を預かる
修道院のシスター役で香川京子が少しだけ出演しています。
晴れ姿勢揃い 剣侠五人男 (1959)
2021-07-09

高田浩吉が主演の松竹の時代劇で監督は渡辺邦男。
今月、衛星劇場でやっています。
老中に取り入り出世をもくろむ現長崎奉行の石黒達也と唐人屋を名乗る
豪商の田崎潤が以前犯した悪行を町奉行の森美樹の密命を受けた
目明しの閂(かんぬき)の為八の高田浩吉が暴いて行くのが大筋です。
人間関係は石黒達也や田崎潤の為に密輸の濡れ衣を着せられ切腹
した長崎奉行所の与力の息子で人入れ家業の近衛十四郎の世話に
のが津川雅彦(近衛の妹の瑳峨三智子が恋人)、同じく濡れ衣を
着せられた廻船問屋の元船頭でがまの油売りの伴淳三郎の世話に
なっている北上弥太朗、その他、近衛十四郎の女房に宮城千賀子、
高田浩吉を慕う芸者に宇治みさ子、田崎潤の番頭に山茶花究、用心棒に
アチャコが扮しています。
また、唐人の軽業しに化けた津川雅彦の妹役を瑳峨三智子が二役で
演じています。
窓から飛び出せ (1950)
2021-07-04

戦前からのスターだった大日方傳が制作・原作・主演の
新東宝映画で彼の子供たちも総出演していて監督は島耕二。
今月、衛星劇場でやっています。
大日方傳を中心に父(汐見洋)、妻(轟夕起子)、弟(小林桂樹)と
4人の子供たちと牧場をやってる一家と、その隣に住む岡村文子
(船長だった旦那は事故で亡くなっている)を中心に娘(香川京子
、デビュー作、当初は久我美子の予定だったらしい)に弟(大日方傳の
子供)の大黒柱を失った一家を対比しながら描いていきます。
でこの映画は新興宗教に凝ってしまった岡村文子がお布施として
お金を次ぎ込むあまり、息子が大事にしていた模型の船を
処分してしまい、すっかりいじけた息子が怪我をして、ナカナカ
松葉杖が外せない状態になってしまう。
それを心配した小林桂樹と香川京子が彼を励まそうと、新しい
模型の船を作ってあげるまでの話が、大筋になっています。
尚、この映画のロケは玉川学園の中でロケを行ったようで、
中には礼拝堂も出てきたりしますが、玉川学園ってキリスト教を
取り入れてる学校でしたっけ?
不勉強で知りませんでした。
そう言えば、島耕二監督と轟夕起子は一時期、結婚していた
ようですね。
赤ちょうちん (1974)
2021-07-03

かぐや姫の同名のヒット曲を元に作った歌謡青春映画で主演を
高岡健二、秋吉久美子が演じ監督は藤田敏八。
今月、衛星劇場でやっています。
結婚した貧しい若いカップルが、傷つけあいながら幸せ探しを
して行く映画で、それを彼らが引越しを繰り返すことで表現
しています。結末は書きませんが何度も観たくなるような作品
ではないことだけは確かです。
秋吉久美子の人気は当時はうなぎ登りで、この映画の公開に
あわせ、男性誌で彼女の美しいグラビアが掲載されました。
あれを見て映画を観に行った人も多かったと思いますが、
そうゆう人たちは、きっとガッカリしたでしょう(笑)
秋吉久美子と言う女優の存在感は持って生まれたもので、
教えてできるもんじゃありません。
あの頃、本当に彼女に惚れ込んでいたんたなあ、とあらためて
思います。